妄想雑記
2012/10/30 (Tue)
ふと気づけば日記をすごい放置してました……あわわ、すみません;
仕事とかいろいろでどん詰まり気味ですが生きてます。
オンリーに新刊は厳しいですが、生きてる限り参加はしますので蠍話とかしてくださったら嬉しいです〜!

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久しぶりにマニカルSS
病める時も健やかな時も ……ってタイトルにしたかったけど、カルディアがいると「病んでるけど健やかじゃないけど」とかが正しいのかもしれません……。でもさすがにそれではビミョーすぎるのでタイトルはなしでよろしくです(笑)。


 深夜に差し掛かって移動遊園地はそろそろ閉店だ。
 最後にもう一回、と叫んで観覧車に飛び乗った。…と気づけば地上を見下ろす小さな箱は自分だけのものではなかった。
「……なんでお前が」
 つい口が尖る。だってこの光景を――平和で穏やかなこの一瞬を自分だけのものにしたかったのに。
「独り占めしたかったんだろ?」
 そんなこっちの思考を読んだかのように男が口端を引き上げて笑う。判ってるなら遠慮しろと、その笑みを睨むカルディアに、マニゴルドは視線をゆっくりと眼下へ下ろして、そして呟くように。
「でも俺は、お前と見たかったんだよ」
 悪いか?と問われれば返す言葉は一つしかない。
「……てめぇだから、許してやるよ」
 渋々言えば、小さく笑った男が抱き込もうと腕を伸ばしてくるから避けようとして揉みあって小さな箱が揺れる。
 しょうがないので休戦して、ちょっとだけ肩を寄せあって、そして眺める先には所々に灯る生活の明かりと自分たちを見上げて待つ仲間たちの姿。
 その光景は綺麗で、胸を熱くする。
 この世界を守るために、この仲間たちと戦える。それは今までのどんな体験よりこの心臓を高鳴らせる。
「戦う場所も敵も、目的さえも皆それぞれ違うだろうけどな」
 そんな中で、傍らの男が静かに続ける。狭い箱の中で少しだけ触れ合う肌から伝わる体温がなにより熱くて心地よい。
「俺もお前も、間違いなく別のところで死ぬんだろうが、でも一つだけ言えることがあるぜ」
「……俺も、だ」
 天に一番高くに差し掛かる小さな箱の中で二人で見つめあって、その瞳の奥に宿る感情を互いに交わせば、不思議と互いに同じ言葉が口をついていた。
「どんな時でもこの命尽きるまで、」
 魔法に掛けられて口にしたのはきっと一生に一回しか交わせない約束の言葉。
「――共に、戦うことを誓います」



カルディアさんは、「深夜の遊園地」で登場人物が「ゆるす」、「魔法」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai http://shindanmaker.com/28927
久しぶりにお題やったらまとめられずに長くなりました……リハビリ頑張ります。
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